メモリ128GBの仮想化基盤を作る


自宅に仮想化基盤を作る

仮想化基盤って?

仮想マシンをたくさん作るようになってきたり、作った仮想マシンをサーバとして外部に公開するようなシチュエーションを考えると、仮想化基盤として専用の仮想化ホストを用意したほうが都合が良いことが多いです。

メインで利用しているPCはゲーム等を遊ぶ際に高負荷状態となるため、CPUやメモリ、ネットワークといったリソースを仮想マシンと共有するのは避けたいですし、メインでないPCであるとしても他の用途で使用している場合、仮想マシン側に負荷が掛かった場合に本来の用途に支障が出る場合があります。

このため、仮想マシンを起動するため以外には利用しない専用のハードウェアがある方が、何かと都合が良い場合が多いです。

以前の仮想化環境

我が家の自宅サーバはもともと1台しかなく、録画サーバとして利用しているCore i7-6700のマシンを仮想化ホストとして利用していました。
ホストOSがWindows Server2016であることもあり、ハイパーバイザとしては、Hyper-Vを利用していました。

もともとの録画サーバ用途ではメモリは16GBあれば十分であったため8GBx2で利用していましたが、仮想化ホストとしての利用を始めた頃から深刻なメモリ不足が発生したため増設し、8GBx4の32GBとして運用していました。
しかし、それでもメモリ利用率は常時70%近くになっており、非常に厳しい状況でした。

32GBモジュールメモリの特価品を発見

12月頭に実施されたAmazonのサイバーマンデーセールにて、Team製のDDR4-2666(32GBx2)がタイムセールされていました。
1枚あたり12,900円で、さらにキャッシュレス決済還元やサイバーマンデーセールのポイント還元なども考慮すると1枚あたり11,000円前後となり非常にお得であったため、このセットを2セット購入して128GBのメモリを焼く49,020円で手に入れました。

仮想化基盤を1台組み立てる

仮想化基盤のベースとしては、7月頃にRyzen9 3900Xを購入した際にセットで購入したASRockのB450M SteelLegendに、Ryzen7 1700を載せたものを利用します。


購入した32GBメモリを4枚搭載します。
Ryzenの1000番シリーズ(Summit Ridge)では、メモリはDDR4-2666の64GBまでしか正式サポートされていません。
B450M SteelLegendも公式ページでは64GBまでしかメモリをサポートしていないと記載されていますが、BIOSを起動すると32GBメモリが4枚刺さっているように認識されていました。

メモリの認識状況を確認する

BIOSではメモリ128GBを認識していましたが、ハイパーバイザとしてVMwareのvSphere 6.5をインストールしようとした際に、インストール前のハードウェア確認画面で「メモリが3.5GBしか搭載されていないため続行不能」という旨のエラーが表示されていまいました。
Not enough main memory is available to continue. At least 4096MiB of memory are required.
Image with no description

この状態で先に進むことができなかったのですが、B450M SteelLegendのBIOSバージョンがP1.00であったため、上のバージョン(Summit Ridge対応を謳う最終バージョンであるP2.50)まで上げることでメモリを正しく認識することができました。

vSphere 6.5をインストール

仮想化ホストのハイパーバイザとしては、従来を踏襲してHyper-Vの利用も検討しましたが、ウェブ経由でコンソール操作ができる手軽さや、本業で利用頻度が高いということもありVMwareのvSphereを利用することとしました。

vCenterなどを利用しないvSphereの利用だけで、個人利用が目的の場合は無期限で無料利用ができます。デフォルト設定どおりにインストールを進める、公式サイトから取得可能なライセンスキーを登録するだけで無制限の利用が可能です。

ESXiのWebクライアントからも、メモリが128GB認識できていることがわかります。
CPUも8コア16スレッドのRyzen7 1700を利用しているため、8CPUとして認識されています。

メモリ8GBの仮想マシンを作成した直後でもメモリ使用率は非常に低く収まっており、128GBメモリの圧倒的なアドバンテージを感じます。
CPUリソースについても、これまでのi7-6700と比較するとコア数が倍になるため、余裕が生まれるかと考えています。

今後の課題

仮想化ホストにはIntel製のGigabitEthernetを4ポート備えたI350-T4を取り付けていますが、ポートの対抗となるスイッチ等が用意できていないため、現状ではマザーボードのオンボードLANしか利用できていない状況です。

また、ストレージもハイパーバイザインストール用に用いたSSD1本しか搭載していないため、仮想マシンを載せるためのストレージ(ESXi用語で言うデータストア)を用意する必要がありそうです。

仮想基盤を快適に使うためにも、余裕を見つけてこれらを充実させていきたいところです。

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